コロナで起きた働き方の変化
コロナで起きた2つのシフト
2つのシフトが重要だと思っています。ひとつがテレワークをはじめとする「テクノロジカルシフト」。もうひとつは働き方の本質を見直す「エッセンシャルシフト」です。前者が非常に注目されていますが、後者にも目を向けるべきだと思っています。
ここ数年、エッセンシャルシフトにつながる動きが見えていました。それが、日本型雇用の制度疲労という問題です。
昨年、経団連の中西宏明会長やトヨタ自動車の豊田章男社長が、相次いで「終身雇用の制度疲労」に言及しました。企業が社員の副業や兼業を認めたり、成果主義を導入したりする動きも広がっています。企業側は「私たちの会社だけではあなたの面倒を見切れない」「外でもがんばって、経験をうちでも生かしてほしい」と考え始めた。終身雇用と年功序列にすでに変化が起きていたなか、今回コロナによって多くの人が働き方の本質を見直す歴史的転換点を一気に迎えました。企業も個々のビジネスパーソンも、この変化に対応しないと生き残れない転換期を迎えています。
出典:GLOBE+2020.06.15 LifeStyle
「キャリアは自分で選び取るもの」と発想を変える コロナを経験した私たちの次の一歩
法政大学教授 田中研之輔氏の記事より